”土を喰らう十二か月”という映画を見た。
晩年、長野県の里山の一軒家で執筆しながら、幼少期を禅寺で育ったという水上さんが
山で採った山菜やら、自分の畑で育てた野菜を使って作る精進料理。
その美味しそうなことと言ったら。
奥さんが亡くなってたった一人で自分の為に作る料理。
時々訪ねてくる編集者の松たか子と料理を美味しそうに食べる。
恋人ともパートナーとも言えない微妙な関係なのだが、亡くなった奥さんのお骨をまだ家に置いて毎日ご飯をお供えし話しかける姿に、何となく恋人にはなれない関係かな?と思わせる編集者の彼女。
初めは退屈な映画なのかな、と思いきや亡くなった奥さんの母である奈良岡朋子や、図々しい亡くなった奥さんの弟夫婦が出てきて物語を飽きさせない。
四季折々の長野の里山の風景は情緒満点。月でさえ古民家の窓から見ると素晴らしい。
沢田研二の演技も初めて見たけれど、大きな山場があるわけではないこの映画に何故か引き付けられるのは沢田研二の演技あってのような。
坦々として無表情な場面が多いのに多くを語ってる。
見終わってみると劇中の料理を食べてみたくなって......
だけど、『タラの芽』を濡れた紙に包んで焼いて食べると本当に美味しいのかな。
茗荷入りの炊き込みご飯って美味しいのかな。
ごま豆腐を簡単そうに説明してたけど、そう簡単には出来ないと思うんだけどなぁ。
とにかく、もっと旬の野菜を食べようとか、もっと食べるものに気を使ってみよう、
とは思って少し.....だいぶ反省した。